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精神科から見た「痛みとはなんだろうか?」 ~身体の痛みから、心の痛みまで~
脳と痛み
知覚としての痛み→(痛みの)場所・強さ
情動としての痛み(負の情動)→不安・嫌悪・恐怖


全人的痛み=トータルペイン(Total Pain)
痛みには4つの側面があり、いくつもの痛みが互いに関連し、影響し合っている

・精神的苦痛→不安・恐れ・怒り・孤独感・うつ状態・苛立ち

・身体的苦痛→痛み・息苦しさ・だるさ・動けないこと

・スピリチュアルペイン→人生や苦しみの意味、死生観に関する悩み、価値観の変化、死の恐怖

・社会的苦痛→仕事上の問題、人間関係、組織的問題、家庭内の問題、相続問題


急性痛=1か月未満→体を守る
慢性痛=3~6か月以上→「痛み」そのものが病気


痛みはとても個人的
重症度の評価には、ビジュアルアナログスケール(VAS:Visual Analogue Scale)を用いると良い。

白紙に100mmの線を引き、現在感じる痛みを線を引いて示す方法である。
対象者に線を引かせた後、測定者が定規を用いて、左から何ミリメートルの所に線を引いたのかを記録する。
VASは主観的な尺度であるので、それぞれの対象者でVASの多少を以て比較することはできない。


痛みなし← →激しい痛み


痛みは脳の中に「記憶」される

・痛みを感じる写真を見る=痛みを感じる脳と同じ場所が反応

・不安定な姿勢の写真を見る=(腰痛などの)経験者は不快や痛みを、体の同じ場所に感じる


身体的な痛み→急性痛で不安→慢性痛で抑うつ→身体的な痛み=痛みの悪循環


・ストレスが付加されると明らかに、痛みが「悪化」

・子どものころからの蓄積(保護者の痛みに対する対応で、大人になってからの痛みに対する対応が違う)

・<擦る>は効果的。触覚(擦る)が先に脳へ到達して、痛覚(痛み)を覆い隠す


痛みと治療効果

・抑うつ(気分が落ち込み思考、行動、感情、幸福感に影響が出ている)の人は、治療効果が上がらない

・体の痛みが強いと、うつが治りにくい

・眠れないと、痛みから気をそらすことができない(気が紛らわせない)


【慢性痛には、薬以上に運動は効果がある。寿命が延び、また、認知症にも運動は効果的】


認定心理士、セラピスト、日本運動器疼痛学会 会員 土田晶子


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