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サルコペニア肥満
サルコペニア(sarcopenia,筋減弱症)とは、ギリシャ語の筋肉「サルコ(Sarco)」と、不足/減少「ペニア(penia)」を合わせた言葉で、加齢に伴う筋量減少(加齢性筋萎縮)を意味する。

サルコペニアは高齢者の身体機能低下を引き起こし、機能障害やQOL低下を伴い、最終的に要介護の一つの原因となり、介護が必要となる原因の約3割を占める。


骨格筋量は、20~30歳代でピークを迎え、徐々に減少し80歳代では20歳代の約55~60%まで減少。

骨格筋とは、一般に「筋肉」と言われるもの(その他、内臓をつくる平滑筋、心臓をつくる心筋)で、唯一運動などで鍛えて増やすことができ、筋肉全体の約40%を占めている。

 
骨格筋が増えると、運動で消費するカロリーが増え、基礎代謝量もアップ、運動していないときもカロリーを消費しやすい体になる。

 
基礎代謝量とは、何もしていなくても生命を維持するために消費するカロリーこと(呼吸する、心臓を動かす、体温を保つなど)で、1日に消費する総カロリーのうち、約6~7割が基礎代謝に使われている。

 
基礎代謝量は加齢により徐々に落ち、特に骨格筋の減少が大きく関係していると考えられている。

筋肉の減少は、主に下肢で起こり、40歳を過ぎると年々1%ずつ減っていき、50歳代から急激に減り、運動不足の場合、更に加速的に筋肉量が減る。

 
サルコペニア肥満とは、サルコペニアと肥満を併せ持つ状態で、40歳以上の4人に1人が予備軍かサルコペニア肥満。

30歳を過ぎたあたりから加齢により徐々に筋肉が減少、筋肉は脂肪よりも重いので体重が減るはずが、体重に変化がないということは、減った筋肉分脂肪が増えている可能性がある。

食事制限だけのダイエットをした場合、筋肉が半分以上減ってしまい、サルコぺニアを生じさせる。

 
予備軍は筋肉トレーニングを早めに習慣にした方が良い。特に下半身が大切。

『毎日30分ほど続けるだけでも効果は十分ある』筑波大学 久野譜也教授談

 
サルコペニア肥満が、サルコペニアのみ、または肥満のみの状態と比べて生活習慣病及び、運動器疾患リスクが高いことが明らかに。

サルコペニア肥満は男女ともに60-70歳代で多くなる傾向が。

 
脂肪を減らすには有酸素運動が有効だが、筋肉トレーニングと組み合わせないと効果は薄い。

 
筋肉は可塑性(力を加えて形を変えた場合、力を取り除いても形がそのままになる性質)が高い臓器で90歳を超える高齢者でも筋力トレーニングを行なうことで筋量や筋肉が改善。

 
筋力トレーニングは生活習慣病の予防効果もあり、サルコペニア・肥満の両方に対し有効。

健康福祉運動指導者、愛知県健康づくりリーダー 土田晶子