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がん治療医がたどり着いた「病気の真実」 ~遺伝子検査~ その2
遺伝子検査は、あなたが年を取って体の機能が衰え始めたときに、何に注意すればいいかを教えてくれる。
健康診断ではないので、一般的な病気について遺伝的素因の有無を示し、予防策や早期の診断を促すものなのだ。

あなたが受け継いだリスクの高さは、あなたが持っているリスクマーカーの数に、ある程度、比例する。
リスクマーカーが一つか二つあっても、病気になるわけではないが、生活習慣や環境のリスク要因がある場合、マーカーを持つ人が病気になりやすいのは確かだ。
多くの点で、他の検査に似ている。
血液検査でコレステロール値の上昇が見つかると、心血管疾患になるリスクが高いと診断されるようなものだ。

ある病気のマーカーになるSNPs(スニップス、遺伝子配列の変異)は、病気の直接的な原因ではないかもしれないが、その病気のリスクを高める遺伝子の一部か、その遺伝子の近くにあると考えられる。
ある病気のマーカーを持っていなくても、病気にならないとは言い切れないが、マーカーを持つ人に比べると、罹患するリスクは低い。

唾液を採取するだけで、必要なデータをすべて得ることができる。
唾液には増幅検査をするのに十分なDNAが含まれるので、血液を採る必要はない。

遺伝子検査がもたらすもう一つのメリットは、個々人に合わせた薬物治療ができるようになることである。
「薬理遺伝学的検査」では、特定の薬への反応に影響する遺伝子マーカーを探し、分析する。ある薬が深刻な副作用を起こすかどうか、あるいは、ある薬が効くかどうか、適切な量はどのくらいか、といったことがわかるのだ。

米国人の30パーセントが肥満だから、あなたが肥満になる確率は30パーセントだ、と言っても、あなたにとっては無意味だろう。
しかし、あなたの遺伝子から判断して、肥満になる確率は60~80パーセントだと言えば、体重増加につながる生活習慣にもっと注意しようという気にさせるかもしれない。
一般的な統計よりはるかに説得力があるのだ。

遺伝子検査を受けるかどうかを決める際に、問題となるのは、「私は知りたいのか?」ではなく、検査の結果、ある病気に罹患するリスクが高いとわかったら、「どう対処すればよいか?」である。
「知るは力なり」という格言は真実のようだ。
もし知らなければ、未来の自分を守るためにどうすればよいか、わからないまま生きていくことになる。

当初、私自身は懐疑的だった。
しかし、パソコンの画面に映し出された結果を自分の目で確かめた時、私は恐れのようなものを感じた。
まさに「自分」を見た私は、その瞬間に変わった。
食事や運動、生活の仕方を変えた。
私の検査結果は子どもたちにも影響するはずなので、その経験は家族全体をも変えた。
私たちはライフスタイルの改善に取り組み始めた。
自分の遺伝子を見て、自分の未来を知ることは、変わるための何よりの刺激だと私は思う。
活力となるものであり、脅威ではないのだ。

日本運動器疼痛学会、NGUリハビリテーション研究会 会員 土田晶子


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