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妊娠適齢期

201226()  夕刊コラム「紙つぶて」     

名古屋市立大学産婦人科教授 杉浦真弓

2012214() クローズアップ現代 

産みたいのに産めない ~卵子老化の衝撃~

 

平均25歳の未婚女性の内 95.5%が結婚を考える。 91%が子どもを持ちたい。(調査 杉浦真弓)

妊娠を望むカップルの約15%が不妊症。20代前半6%、40代前半64% 米医学雑誌【サイエンス】   

不妊治療・検査を行ったことのある夫婦は、6組に1組。

 

選択式質問 『いくつまで自然妊娠が可能か?』 

36%の女性が『【4560】まで可能』と回答。

『平均50歳で迎える閉経時に卵はゼロになるので、50歳以降の妊娠はギネス的。』(杉浦真弓談)

遺伝のもとになる、染色体の過不足が年齢とともに増加し妊娠が成立しない、妊娠能力がどんどんなくなる。同じような原因で、染色体の異常により、流産、着床障害、そして受精の障害。

 

産婦人科医にとって、体外受精での出産は、35歳で16.8%、40歳で8.1%というのは、常識的な数字。一般の方は、体外受精のハードルは高いが、100%妊娠できる<魔法の治療>だと勘違いしている。

 

『卵子は老化する。35歳を超えると妊娠が難しくなる。』 医師の言葉に、不妊クリニックのセミナーに集まった夫婦たちに動揺が走る。 初診患者の平均年齢は36歳。 最先端技術を誇る不妊治療専門のクリニック(名古屋市内)では年間500人以上の女性が体外受精により妊娠。

 

『卵子の若返りは不可能です。 どんなに見た目が若く見えても、卵子は若返りません。』 『同じ人が例えば5年前、10年前だったら、なんの苦労もせずに妊娠してたんだろうなということは感じます。』 卵子が老化すると体外受精をしても育たないケースが増えてくる。

 

不妊治療4年目の44歳女性。体外受精を20回以上、出産には至っていない。費用700万円以上。

<仕事を覚えるのに必死だった20代。夫と出会ったのは36歳。責任ある仕事を任され、夫も転職を考えていた。結婚したのは40歳。年を重ねても子どもはできると思い、仕事優先の生活を送ってきた>

 

33歳女性。現在、交際している男性はいない。卵子が老化することを、偶然インターネットで知った。

『手が震える感じ "え"みたいな 考え出したら眠れなくなりました。』

<社会に出た時は就職氷河期。派遣などの非正規社員としてずっと働き、30歳を過ぎると派遣先は徐々に減り、資格を取ろうと仕事以外の時間を勉強に費やしている。結婚相手を見つける余裕もない>

女性は去年、ある決断をした。クリニック(都内)に液体窒素で凍らせた卵子を保管。

 

この技術は、がん患者が放射線治療の影響から卵子を守るためなどに使われるものだが、独身女性からの強い要望を受け、卵子の凍結を受け入れる所も出てきている。しかし、まだ技術は確立していないという指摘もあり、確実に子どもが産まれるとはかぎらない。それでも、将来の仕事と出産の可能性を残すにはこの方法しかなかったと言う。

医療現場では卵子の老化を「止める」研究が進む。



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