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「幸せ」と自己実現

 

フリーペーパーに中部学院大学短期大学部 社会福祉学科准教授の野村敬子さんのコラムが載っていました。野村さんが「特別養護老人ホームの寮母」をしていらっしゃった時の話、「幸せを感じるひととき」です。

 

身体が硬直して、上半身が全く動かせない女性が【どうしてそういう体になったのか】を話されたそうです。

 

女性のご主人は息子さんが生まれてから、すぐ愛人の家に入りびたり、家庭を顧みなかったのが、60歳になった愛人が病気になったら、自宅に戻ってきました。女性は『ちょっぴり嬉しかった』。

 

ご主人が帰った日に、女性は熱があって咳き込んでいました。するとご主人は、風邪薬を買ってきて飲ませてくれました。そして、ご飯も食べさせてもらった女性は嬉しくて、【寝込むしかない】と思いました。

 

その女性にとって人生で一番幸せな時期は半年でしたが、気づいたら【体が全く動かなくなり】、知らないうちに施設に入っていました。この話を寮母さんに話されて、数週間で女性は息を引き取られたそうです。

 

 

新聞に「ほろほろ通信」というコーナーがあります。読者の"ほろほろ"するエピソードをコラムニストの志賀内泰弘さんが紹介しています。題名は「事故のおかげで幸せに」です。

 

バイク運転中に【脇見運転】自動車の接触により、田んぼに落ちてしまい、意識不明状態で病院に搬送されました。『死んだほうがいい』と思う【頭痛】に右足骨折でしたが、3ヶ月半後に退院しました。バイクどころか【自転車にも乗れない】、【物忘れが激しい】、【右目の視力が落ちた】などの後遺症で外出もままならなくなってしまいました。

 

しかし、「スーパーに行く?」という隣の親切な奥さんの車に同乗しての買出し、病院の先生の「必ずよくなりますよ。」という励ましに『幸せだなあ~』と思うようになりました。そして、月を見たり、夕焼けを見たりして、『きれいだなあ』と思うだけで幸せな気持ちになり、目が見えるおかげで【毎日、新聞や本が読めることに感謝】するようになりました。

 

何よりも驚きましたのが、この方【以前は、暗い性格】だったそうですが、最近は【明るくなった】と友人たちから言われるそうです。それは【一命を取りとめたおかげで、すべてのことに感謝する心が芽生えたからに違いない】とおっしゃられます。この方は、【71歳】です。

 

 

 

強いからだは青春の躍動のシンボルだが、正しい心身は人生全部にかかわるものである。人生を80年とするなら、初めの50年は強いからだを作って自我を確立する時期、あとの30年は正しい心身を追求して自己を実現する時期とも言える。潜在能力は自然治癒力となって、病気の予防や治癒に役立つ、この自己の力を表面に引き出してくるのが、自己実現である。                           NHK 気功専科  より



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