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心をときめかせ、命のエネルギーを高めよう
ホリスティック医学協会会長 帯津三敬病院名誉院長 帯津良一


ときには常道を踏み外し盛り上がることも大切

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「こころがときめいていると、自然治癒力や免疫力が上がってきます」と話すのは、医師の帯津良一さん。

体だけでなく心も含めた命全体、人間まるごとの医療を目指すホリスティック医学を長年実践し、精力的な活動を続けてきました。

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 帯津さんが治療の一環として心の問題にも注目し始めた当初は、やみくもに患者を「明るく前向きにしよう」と一生懸命だったそうですが、ほどなく、それが間違いだということに気がついたといいます。


 「人間というのは、本来、明るく前向きにはできていないんです。

ちょっとしたことで落ち込んだり、くよくよしたり、こんなにもろい存在はありません。

だから、患者さんには『悲しくても不安でもいいんです。

そこから出発して、希望を見出していきましょう』と言います。

悲しみの大地に希望の種をまいて、それが芽を出し、花を咲かせると、心はときめきます。

このときめきが何回か続くと、人は自然と明るくなって、新たなときめきを感じるようになる。

この循環がとても大切なんですね」


 悲しみから出発した「前向きの心」は、足場がしっかりしている分、もろく崩れることがないと、帯津さん。

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 「患者さんが気持ちいい、楽しいと感じれば、それだけで免疫力は高まります。

高熱が出て、ベッドに横たわっていたカラオケ大好きな患者さんが、音楽療法士が楽器を持って病室にやってくると、ガバッと起きて体温計をマイク代わりに歌い出したこともありますよ(笑)。

そういう人は、歌うだけで病状が緩やかになるんです」

 小さなときめきを積極的に見つけようとする姿勢は、闘病を続ける励みにもなると、帯津さんは言います。



 「病気になると好きなことができなくなりますが、小さなことにも心ときめく種はあるものです。

例えば、がんの患者さんの中には玄米菜食を実行している人が多いんですが、ときにはそれを踏み外したっていい。

すき焼きでも鰻でも、好きなものを食べて『うまい!』って盛り上がる。

この方がよほど自然治癒力を高めます。

お酒だっていいんですよ。

酒も養生法の1つなんだから。

私は『毒を食って盛り上がれ!』って、患者さんを叱咤激励しています(笑)」



エネルギーが高まると顔つきが変わってくる

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 医療とは、「患者さんを中心に家族や友人、医療者などで作る『場』の営み」というのが、帯津さんの持論。

そこに関わる人すべてがそれぞれの立場で場のエネルギーを高めることによって、病は癒されるというのです。

だからこそ、「医療者は命全体を思いやるパワフルな癒し人」でなければならないし、患者自身も前向きに病と取り組む必要がある、と言います。

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「食堂には酒の肴が用意されているので、好きな酒を持参し、一杯やりながら大いなる宇宙に自分を同調させるんです。

私は酒も好きだし、旬の食べ物も大好き。

『目には青葉 朝の気功に夜の酒』が私の健康法であり、楽しみですね」

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